池上「甘味あらい」の豆かん
※追記:2011年10月12日をもって閉店しました。



池上梅園も緑が眩しい時期になって早くも一ヵ月。

池上本門寺総門前から池上梅園へ向かう道、ちょっと左に入るとある「甘味あらい」



こぢんまりした綺麗な雰囲気の店内。



そして寒天好きならアレです。暖簾の真ん中にも書かれています。

豆かん(500円)



たっぷりの赤豌豆。



ふっくらと柔らかい甘味で、えぐい味は全くありません。黒蜜も上品な甘さ。




そして私がここで好きなのは寒天!

エッジの利いた寒天、コシとハリのある歯応えも良い。
透明感があり、風味はあるけど海藻臭さは全くありません。



メニューの裏に「甘味の豆知識」というのがあり、たまたま「寒天」について書かれていました。

関東では昔から天草を煮出して固めた「生寒天」が多いそうです。(※注1)
関西では乾燥させた「角寒天(棒寒天)」などの「乾燥寒天」が一般的。(※注2)

関東では伊豆七島で採れた天草で作った生寒天がポピュラーだったのに対して、
関西では天草があまり採れないため長野や岐阜で干した乾燥寒天を食べたそうです。
この他に溶けやすい「粉末寒天(粉寒天)」もあります。(※注3)

「甘味あらい」では乾燥寒天の中でも羊羹などに使われる高級寒天、
岐阜の「糸寒天(細寒天)」を使っているそうなんです。(※注4)
寒天の中で最もコシがあり、海藻が持つ臭みと色が抜けるため透明で綺麗な寒天。

もちろん素材だけではなく調理の腕もあると思いますが、ここの寒天は良いなぁ~

海藻の香りが残るワイルドな寒天が好きな人も東京には多いと思いますが、
そういう人にもここの寒天を食べてみて欲しいですね~
私はどちらも好きなんですが、ここの寒天は総合的にお気に入りデスヽ( ´ー`)ノ



池上本門寺参拝客が多い日は早めに行かなくっちゃ!


■過去記事
≫ 池上「甘味あらい」の贅沢あんみつ
≫ 池上「甘味あらい」の桜クリームあんみつ

甘味あらい
大田区池上1-35-24

(※注)については
グレードや原材料の違いを考慮していないので価格は参考程度。
※角寒天と粉末寒天は天草100%ではなく、オゴノリ(オゴ草)使用。
水の分量は全部を溶かしていっぺんに寒天を作ると仮定した量です。

(※注1)さらし天草:315円/25g



2リットルの水で1リットルまで煮詰める。
一度煮た天草を1.5リットルの水でもう一回煮込む(二番)

(※注2)粉末寒天:262円/20g



2リットルで煮立てる。

(※注3)角寒天(棒寒天):330円/重量不明



1リットルの水で寒天がすっかり溶けるまで煮込む。

(※注4)糸寒天:504円/30g



3リットルの水で寒天がすっかり溶けるまで煮込む。



私にもいつかおいしい寒天が作れるか?笑

テーマ:甘味 - ジャンル:グルメ

[2009/05/20 23:00] | 城南)喫茶・カフェ・甘味 | page top
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