東京本vol.3特集「東京のお寿司 お寿司での言葉遣い
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「せっかく東京へ行くんやしぃ江戸前のお寿司を食べたいわー。
 せやけど、お店の中でどないしてええんか、わからへんのや」


格好つけずに、ごく普通の言葉で振舞えばいいんですよヾ(^o^;)

参考に、今回は記事内での言いまわしとその理由について補足します。
ただし、これは私の個人的なこだわりや疑問も入っていますが・・・

■記事の中で符丁や専門用語は極力使用しないように書いています。

①符丁は客が使う必要がないから、使わない方が良いから、と思います。

知らなければ使いようがないでしょ?(笑)

本来はお寿司屋さんの内部で使う言葉をプロの前で素人が使うのも野暮
それに、お客さんが「お茶ください」と言ったのを「アガリ差し替えお願いします」と言い換えるのが、
大げさにいうと一種の見せ場ともいえるわけで、客は「お茶をください」と素直に言えばよいでしょう。

ただ、“ガリ”は他にあまり言いようがないんですよね~
「生姜の酢漬けの薄切りをください」って、ちょっと間抜けですね(笑)
まぁ、お茶もガリもちゃんとしたお店ならなくなる前に気が付いてくれるので
特に言葉を発する必要はありませんが。


②語源に鑑みて客が使うべきではない言葉もある。

会計の際の“お愛想(あいそ)”という言葉の語源は、
お店の側から「お楽しみのところ、お勘定だなんてまことに愛想づかしなことですが・・・」
という気持ちで勘定書きをお客さんに出したことからきているので、
お店側が使う言葉であり、これは客側が使うことばではない、と思います。


③握り寿司の数え方ははっきりしない。

記事内では、1個2個、あるいはひとつふたつと書いています。
私は、お寿司屋さんでもそのように注文したり話をしています。

最近お寿司を知った方はなんの疑いもなく“貫”と書く人が多いようですが、
私の中では長い間「一貫=2個」でした。そういう人は少なくありません。

小学館「数え方の辞典」によると、
『握り鮨や軍艦巻きは、原則として2個で「1貫」と数えます。最近ではその数え方が変わり、
 1個を「1貫」で数えるように変化しています。』
となっています。

しかしながら、同書の中にある“より深く理解するための「小コラム」”では、
『鮨は「1カン」で数えると知っていても、それが握り1個を数えるのか、それとも2個を数えるのか
 判断が難しいところです。・・・(中略)・・・つまり、握り鮨2個で1貫というわけです。』
とあります。

たしかに“判断が難しいところ”です(笑)

Wikipedia「寿司・握り寿司の数え方でも議論が続いているようで、
2個になったり1個になったりと記述が時々変化しています。
現在は1貫が1個が正しく、2個というのはよくわからない説という扱いになっていますが、
少し前は1貫は2個が正しく、安易にコピペするネット社会がおかしくした、と記載されていました。

こちらの記者も「貫」と言ったら
『プロデューサー曰く、「貫」という単位は一個の寿司でなく二個の寿司だと思っている人もおり、
 誤解を招きやすいために、テレビでは極力使わないようになっているというのです。』

この記者は後の検証が甘いですが、昨日観たテレビ番組ではナレーションもテロップも「個」でした。
たしかに1貫=2個と思っている(思っていた)人はたくさんいます。



昔のことですが、実は私がカウンターで寿司を食べ始めた頃、
2個のつもりで、格好つけて「二貫」と言って
「二貫(4個)でいいんですか?」と恥をかいたことがありました(汗
そのお店だけでなく、その頃は“一貫”といえば2個のこと。
(握り寿司の出される単位も2個ずつが標準でした)

今は一貫といえば1個でだいたい問題ないようです。
でも、これも①と同様に無理して使う必要はないと思います。
お寿司屋さんの親方や職人さんも“カン”と言わない人が多いです。

“カン”自体も、字は“貫”ではないという説もあります。
そのせいか、お寿司屋さんのHPを見ると、“ひとつ”、“一貫”、“1カン”など表記が異なります。
軍艦巻きの“カン”は「巻」という説もあるようですが、お寿司屋さんで見掛けたことはありません。


前回の記事 ⇒東京のお寿司「お店のスタイル」

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“握り寿司の数え方”は可視化でやるテーマだったかな(笑)

私自身は「貫」という言葉をずっと使わないできましたのではっきり体感できていませんが、
「一貫=1個」が主流となってきたのは、ここ10年くらいでしょうか?
握り寿司のカウンターで出される単位が1個が主流になってきたのや、
“おまかせ”という注文の仕方が増えてきたのと同じ時期にも思えます。

ブログをやりだしてから気になって親方に訊いたり寿司店のHPなど見ると、
(もともとどっちが正しいかは別として)今は大半が一貫=1個ですね。

いろいろと読んだり年配者に訊いたりした情報を自分なりに整理すると、

・かなり大昔はもともと、カン(貫)という数え方(言葉)なんて使われていなかった

・やや大昔は一カンといえば1個、ただしこの言葉自体は一般には使われていなかった。

・一昔前までは「一貫=2個」で、“貫”という字も使われるようになった。

・最近は「一貫=1個」になっている。メディアの影響もあってか、やたらに使われるようになっている。

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[2007/07/24 12:30] | 東京本 | page top
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